ikkan

つい最近、ギャラリーの催事として一貫張りの講習会を開きました。

ちかごろギャラリーにおいでになるお客さんの中に、作品を観ながら「わたくしも、こんな作品を上手にできなくてもいいの、自分で作ってみたいわ。」と、つぶやくのをよく耳にするようになりました。それはきっと、ギャラリーで日常のアートな作品に親しんでいるうちに豊かな感受性が芽生えてきたからだと思われます。

女性はバック好きだからオリジナリティーのある作品が出来ればうれしいに違いないと思い、たまたま一貫張りの作家 田中麗子先生とご縁があってギャラリー行事としては初めての講習会を依頼しました。

一貫張りというのは、竹籠に和紙または布を張り、その上から柿渋を塗ったものを称し、一閑張りとも書きます。名前の由来には諸説があるようですが、一般的には農家の農閑期の閑なときに作られることが多かったために、この名がつけられたといわれています。また大変丈夫なために一貫の重さにも耐えられるということから一貫張りとも言われています。

受講者はたった四人。
ランチをはさんでの一日五時間、連続二日間の楽しい講習会でした。
四人はユーモア―を交えた熱心な田中先生のご指導で作業をすすめ、お世話役の私までが受講性のみなさんと一緒に、わくわくドキドキ。まるで小学生の工作の時間のよう。嬉々として、物を作るって「こんなに楽しくって、刺激的なことなのか!」と見学している私ですら新鮮な感動を覚えました。

さらに驚いたことに出来上がった籠はそれぞれしっかりと個性が醸し出され、お洒落でショートカット、時に少女のような雰囲気を見せるHさんはポピーの花柄の小ぶりな可愛い籠。
一番若い四十歳台のKさんは少し大きめの地味な大島のきもの地を貼り付け、Kさんの若さがその地味さを引き立てていました。

無口で控えめな雰囲気のKAさんはどこへでもさりげなく持って行ける品よく繊細なインド更紗の中くらいの籠。
いつも活動的で闊達なTさんは紫と白との大柄の絣の銘仙をあしらった大きな個性的な籠でした。

その出来栄えに四人は、《人にも自慢したくなる「かしこいおしゃれ」》などと、どこかの婦人雑誌のタイトルのような言葉も行き交うほど皆さん大満足でした。

今、私はつくづく思うのです。
ギャラリーってただ作家の作品を観て感性を豊かにするだけでなく、これからは、お客様自身に創作を試みていただき、自身の感性を豊かにはぐくむ機会を提供してもいいのでは、と。

5/3-5  一貫張り 講習会
5/3.4 【一貫張り講習会】さぁ!仕上がりをご覧ください。
Wikipedia – 一閑張

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