今年の母校の同期会はとても待ち遠しく思いました。
それは同期会に疎遠だった私が、今年度は会の幹事の一人に加えて頂いたからです。
私たちは当年とって☆歳。昭和三十一年卒だから今年が六十一年目。
それでも二十五人集まり、今回は特に心が大きく動き、リフレッシュしました。

school私が同期会に出るようになったのは、数年前の七十歳を過ぎてからのことです。
若いころは、育児や家業の手伝いで忙しく同期会には全く出席できませんでした。
子育てが終ってからも、姑と夫が相次いで亡くなり、新しくギャラリーという生業を始めたのが、ちょうど私が六十歳になる頃でした。
その頃は若くて一生懸命にひたすら前ばかり見つめて、息を切らせながら歩んでいたのでしょう。 まわりを見るゆとりもなく、同期会を心にかけることもなく疎遠に過ごしておりました。 でも根はまじめ人間、案内のはがきにはいつも短い消息を書いて送っていましたので名簿から削除されることはなかったようです。
六月五日、にぎやかで楽しい同期会の集いができ、幹事役を無事果たすことが出来ました。
おかげでいろいろな方々の人生の歩みをお聞きする機会に恵まれ、なかでも三人の話がとても印象的でした。

小柄でいつも元気だった☆さんは、阪神大震災に遭遇し一度目の揺れの時に道路がふさがれ、街の医院はもちろん大きい病院も崩れて、医療処置のできないまま、二度目の揺れで怪我をなさったご主人を亡くされたとのこと。 さぞ無念だったことでしょうと、胸が痛むおもい。

同じクラスでとても快活だった☆さんは、認知症を発症なさり、十年間に及ぶご主人の温かい愛情が治療に功を奏したのでしょう、奇跡的に快気なさったという話でした。 ご主人様の温かく深い愛情あればこそと、つよく感動。

もともと真面目だった☆さんの話。卒業後、学んだ英語力をどうしても社会で役立てたいと資格を上乗せして高校の教師になり、退職後はいまだに通訳ボランティアをなさっていて、「毎日が勉強よ」と、さりげなく語る彼女のいつまでも消えることのない向上心に感心。

いずれも皆様のお顔は、歳を重ね経験を通してはぐくまれた、実る美しさに輝いていました。
人生八十年も生きていますと、人それぞれいろいろな人生があったのだな、と痛感。
まさに今評判の映画「人生フルーツ」の味をいく種類も味わったようです。

次回はどんなお話がお聞きできるだろうと、楽しく待ちましょう。

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風が吹けば、枯葉が落ちる。
枯葉が落ちれば、土が肥える。
土が肥えれば、果実がみのる。

コツコツ、ゆつくり。
人生、フルーツ

(映画 人生フルーツより)

↑ 同期会記念に自主制作したアルバムの最後に載せました。