8月6日
毎日暑い日が続いています。
今日は月1回のエッセイ教室でした。
同じ「きっかけ」という課題を十人が
十人十色でそれぞれぞれの思いを綴って発表しました。。
それぞれの個性があって面白いでした。
私のを皆さんにご紹介いたしましょう。

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 「きっかけ」でつづる人生
人生を長く生きてきて、ふと、振り返ってみますと、いろんな「きっかけ」を通って今があるように思われます。

私が岡山に住むようになって五十余年ほどになりますが、京都訛りがなかなか消えません。だからでしょうか、佐藤さんは京都生まれの京都育ちでしょ。なのに、岡山へは、どんなきっかけで…。と不思議そうによく尋ねられます。

それには大した理由などなく、ちょっとした「きっかけ」だったのです。お嫁に行きそびれた京都の三十娘と、しっかり者の母親と嫁さんをもらいほぐれた孝行息子の二人暮らしの佐藤家に、岡山と京都という遠隔距離のため、ご近所の風評に惑わされることなく、住んでいる家の建物の風格の上品なたたずまいにほだされてめでたく結婚…。というのが岡山で暮らす「きっかけ」でした。

以来五十余年、姑や夫が思いのほか早く相次いで亡くなり、その岡山在住の「きっかけ」となった和風の家屋を少し改造してギャラリーを営むようになり、もう二十余年になります

当初、岡山の友人たちから「あなたは京都にはくわしいから、京都のものを扱いなさいよ。」と勧められて、ギャラリーを開いたのが「きっかけ」で、慣れてきますと、この空間で作家の作品をどうお見せしたいか、どのようにして並べると作品の良さが分かっていただけるだろうかとか、考えながら展示を整えさせていただけるのはとてもわくわくとして楽しいものでした。

そしてまたたく間に二十余年が過ぎ、驚いたことに六十歳で始めたギャラリーでしたが、今では八十四歳の老いたギャラリーのオーナーになっていました。

先日彫金アクセサリーの個展がありました。人気が良い作家さんでお買い上げが多く、しかもほとんどの方がカード払いをなさっていました。

従来のクレジットの支払い方法とは違って、作家さん所有のアイ・パッドでスピーディーにスムーディーにその場で処理なさっているではありませんか!おまけに比率も以前よりずいぶん低くなっているようです。

まさにキャッシュレス時代がまぢかに近づいていていることを予感させられました。

そしてこのことが大きな「きっかけ」となって持ち前の私の好奇心がむくむく頭をもたげ始めました。夏休みに楽しみにしていた三途の川のさざ波をバックミュージックにお昼寝どころではなくなりました。

でもね、もう勢いだけで進んでゆけない年齢だし、そうかといってポイント還元などの声も出ている今日、ギャラリーとしてキャッシュレス時代を上手に対応できるようお勉強しておきましょう、と媼は想うのです。

「コンビニのお買いものは、スマホでピッとね、お財布を忘れても大丈夫」といえるほど。

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